作業療法士から見た産後。・・・これって患者さんと同じだ!

私は今年6月までの7年間

作業療法士として病院で働いていました(^O^)

 

 

病院では、

がんの方や、骨折の方、半身マヒの方、

認知症や精神疾患をお持ちの方、神経難病をお持ちの方など

本当にたくさんの患者さんのリハビリを担当させて頂きました。

 

pirikamamu

 

 

 

 

どの患者さんのリハビリを行う際にも

まず考えることは、

 

(ちょっと専門用語なのですが)

患者さんの

ADL(=日常生活動作)を自立に近づけて

QOL(=生活の質)を向上させること

ベタですが、やっぱりこれです!!

 

患者さんは様々な要因があり

自分でご飯を食べることや、

トイレに行くことが難しかったりします。

 

私たちリハビリスタッフは

患者さんの身体機能を向上できるようなリハビリを行ったり

いろいろな道具を使ったり、環境を整えることで

 

どうしたら患者さん自身の力を引き出して、

納得した生活を行えるようになるか?

考え、実施していました。

 

で、私は気づいてしまったのです。

産後ってADLもQOLもとっても低いんじゃないか?!

ということに・・・

 

産後すぐは、座るのも一苦労。

立ってご飯を作るのだって大変です。

 

時には1〜2食、平気で食事を抜きます。

赤ちゃんが泣くとトイレを我慢するのなんてザラです。

 

あらゆる動作に時間がかかります。

1日あっても家事を終えられません。

 

それは、これまで通りの自立した生活なのか?!

 

産後太って今までの服が着られなかったら…

会陰切開の傷が怖くて、夫婦生活が送れなかったとしたら…

尿漏れがあって不安だけど、時間がなくて病院に行けないとしたら…

あらゆる事を我慢して、

耐え切れないほどのストレスを感じているとしたら…

それは満足した生活ではないのではないか?

 

実際に私自身、

生活を送るのがとても大変だったのですが

 

産後すぐ〜半年位は、

『母親になったんだから、不自由を感じるのが当たり前』

と思っていました。

だから、いろんな事を我慢して、もう爆発しそうでした。

 

でも1年経って冷静になって考えると、

産後にここまで不自由を感じるのっておかしいんじゃないか?

って事に気がつきました。

あらゆる支援を必要とする、患者さんと同じ状況なんじゃないか?

と思ったのです。

(もちろん、全然平気っていう人もいます。)

 

じゃあ、私ができる事は何か?

と考えた時に思ったのが、お母さん一人一人のケアだったわけです。

 

 

ちょっと長くなったので、②に続きます。。

 

作業療法士から見た産後。・・・これって患者さんと同じだ!②